2016/11/29

宇宙船の窓から代わる代わる外を覗く宇宙人のような・・・・・ニホンモモンガ!


まー、動画を見ていただきたい。

「宇宙船の窓から代わる代わる外を覗く宇宙人のような・・・・・ニホンモモンガ!」というタイトルの妥当性がわかっていただけるのではないだろうか。

ちなみに、動画は、ニホンモモンガの行動特性をよく示している。



コウモリはとてもきれい好き.見よ、この毛づくろいを!


皆さん、ご存じだっただろうか?

コウモリが無類の奇麗好きだったということを。

動画を用意しましたからどうぞご覧あれ。




2016/11/27

はいっ、写真撮るから並んで並んで.そいでもってこっち向いて!・・・みたいな


昨日.気持ちいい日だったね.空は青いし、ヤギは白いし!


モモンガの野外ケージにヒヨドリが入ってきた。もしフクロウだったら大騒ぎだ!


大学林のニホンモモンガの実験用ケージで、モモンガに餌をやろうとドアを開けたら、何を思ったのか、ヒヨドリが、すっと入ってきた。

入ってきて当人も慌てたらしく、ピーピー鳴きながら盛んに飛び回っていた。
私が網で捕まえて逃がしてやった。ちょうどそのときモモンガが巣箱から出て餌を食べていた。でもヒヨドリには特に驚いた様子もなく、餌を食べ続けていた。

もしヒヨドリが、フクロウだったらどうなるか、皆さん想像できるだろうか?



まー、下の動画を見ていただきたい。



ヤギ部部長のNさんデザインのヤギコップ


上の写真は、ヤギ部部長のNさんが表面の図柄をデザインしてつくっらヤギコップである。

正確に言うと、Nさんがヤギコップ達の中から私にくれた一つである。
私はこのヤギコップで、朝ときどき、ウシの乳(いわゆる牛乳)を飲んでいる。ヤギの乳の味もするようで美味だ。

話はとぶが、今の時代一つの特徴は、会社任せの人生から、自分で道を作り生きていく人たちの増加ではないだろうか。もちろん会社のなかに生きがいや生きる道を見出す人が圧倒的に多いこと変わりはないだろうが。

ヤギ部の部員の皆さん。売れるヤギグッズを作ってみませんか。創作の楽しさやむずかしさ、”売れる”ことの意味や楽しさやむずかしさ、ばかりではなく、ヒトの心や社会の仕組みにも触れる経験ができて結構面白いと思うのだけれど。

そこで出会う環境問題や経済問題は、また大学の授業の味とは違った味がすると思うのですよ。

2016/11/26

シベリアシマリスの幼獣(まだ目も開いていない)による捕食者撃退行動


先日、動物行動学の授業で例示して学生たちが興味をもってくれた、シベリアシマリスの幼獣(まだ目も開いていない)による捕食者撃退行動である。

これまで、哺乳類の幼獣で知られてきた、捕食者が近づいた時の防御行動はすべて、うずくまったり物陰に、より深く身を潜めたり、動きや鳴き声を止めたり、といった受け身的なものだ。

シベリアシマリスの幼獣(まだ目も開いていなく母親から授乳を受けている)が動画のような、”積極的な”防御行動を行うのを見つけた時はとても驚いた。

最初は個体ごとにバラバラで発一匹の大きな危険な生き物が威嚇しているような感じがするのだろうと推察される。

実際、巣穴にまで侵入して幼獣を捕食する可能性があるケナガイタチで実験してみると、攻撃をためらうという明確な効果が確認された。

この実験ができたのは、私が巣箱を開けても、「またおまえか」くらいの反応で、外で餌を食べていた、とても親しい雌シマリスのおかげでもある。
動物との信頼関係が重要なカギになる実験もあるのだ。

2016/11/23

私が提案している「鳥取里山物語」は例えばこんな感じ


現在の下の駅前風景はちょっと寂しい。

上のようにすれば、鳥取ならではの「ヒトと自然がITで共生する国 鳥取」みたいな感じで鳥取の良さがアピールできるのではないだろうか。
えっ、どこがITかって?
よーっく見て考えてみよう。以上。



「年輪の間隔が広いほうが南」は間違っている証拠


上の写真は最近切られた杉の株の切り口(年輪が見える)である。

左の年輪では、左下方向の年輪間隔が広くなっている。
いっぽう、右の年輪では、右上方向の年輪間隔が広くなっている(この目でしっかり見てきた。間違いない)。

「年輪の間隔が広いほうが南」は間違っている証拠の一つである。


巣箱の中のニホンモモンガを見て一句


Oさんが実験している巣箱の中のニホンモモンガを見て一句。

冬近し、巣箱の中で、アッタカソウデエエナー! (字余り)




鳥取県を砂丘県と呼ぼう.はがきの宛名書きで書いたらどうなるんだろう。なんか楽しいじゃん!


「鳥取県を砂丘県と呼ぼう」会の小林です。

手紙やはがきなどで、鳥取県と書くところを”砂丘県”と書くようにしたら、いったいどうなるか。一緒にこれからやっていただけませんか。


ほんと、いったいどうなるんだろう・・・・・、興味深々。皆さんも是非やってみてくださいヨ。

2016/11/22

俺と彼女が通るよ、どいてどいて、あらよっと・・・みたいな



ホンヤドカリの求愛・繁殖の季節は春なのに、実験室の水槽の中では、雌が入った貝を鋏で掴んで運んでいく(ホンヤドカリの強引な求愛行動)姿が最近、見られる。

「俺と彼女が通るよ、どいてどいて、あらよっと」・・・みたいな。

まー、いろいろとあるんだろう。

2016/11/18

スナヤツメの怖そうな歯・・・・、残念ながらそれが使われることはない.


写真の中の、なんだか怖そうな魚、皆さんはご存じだろうか。先日、鳥取市の、とある樋門の前で網に入った。

その正体は、3年間の砂の中での幼生時代を経て、変態し、姿を現したスナヤツメの成体である。

その勇猛な姿にもかかわらず、成体は11月ごろから翌年の3月ごろまでの半年足らずしか生きず、その間、餌は全く食べないと言われている(腸が使い物にならないくらい退縮しているのだそうだ)。

立派な歯は働くことなく終わるというわけだ。

・・・・でも、実は、私はその通説にちょっと疑問を感じている。なぜこれだけ立派な歯が残っているのだろうか? 本当に、その退縮した腸は機能しないのだろうか?

鏡の中の侵入者はなかなか手ごわいだろう.ジョウビタキがキャンパスに下りてくる晩春


ジョウビタキは非繁殖期には、オスもメスも自分の縄張りをつくり同種他個体を攻撃する(写真の個体はオス)。

ここ数年間、毎年、晩春になると大学のキャンパスに下りてきて、私の車のバックミラーの中にいる他個体を攻撃する。ジョウビタキの季節である。

鏡の中の侵入者はさぞ手ごわいだろう。

ジョウビタキの季節になると、私は、いつも車を止める場所を変え、侵入者とともに彼の縄張りを去るのだった。

2016/11/17

ヒメネズミはヘビの糞尿を枯葉を被せて隠そうとする!なぜか?



ヒメネズミは彼らの強力な捕食者であるヘビの糞尿に出会うと、枯葉を被せて隠そうとする!
上の写真がその行動の一場面である。

この行動は、私が5年前に見つけた行動であるが、文献を調べる限り、世界のネズミ類ではじめての行動である。

なぜヒメネズミはこんな行動を行うのだろうか?
実は、私自身、まだその謎を解いていないのだ。

ヒメネズミは巣箱にミズナラのドングリを、頂端部を齧ってから貯蔵する!なぜか?


秋も深まってた。

上の写真は、われわれが木に設置した巣箱の中に、ヒメネズミがミズナラのドングリを貯蔵した様子を撮ったものである。

よく見ていただくとドングリの頂端側が齧り取られているのがお分かりになると思う。

これは、「頂端部には出番をまつドングリの芽があり、それが(貯蔵中に)出芽してドングリの栄養を消費してしまうのを防ぐ」という意味があると考えられている。



2016/11/15

ニホンモモンガは杉の葉(あの尖った杉の葉ですよ)をおいしそうに食べる!





皆さんは杉の葉をご存じだろうか?
あの細くて先が尖った、あの杉の葉だ。

ニホンモモンガは、その杉の葉を主食としている。
私には絶対無理だ。そもそも一枚でも食べられない。

今回、その様子を動画に収めた。貴重な動画だ。

それに加え、最初は一匹だったモモンガに二匹目が加わり、結構愛らしい行動を見せてくれるのだ。

これはお買い得、見得なブログ・動画だ。


ヤマトシロアリは中空へと道を伸ばす!


上の二枚の写真は、中空へと伸びたヤマトシロアリ(家に被害を与えるのは大抵はイエシロアリ)の道である。

ヤマトシロアリは森の中で、倒れた木などを食べて土に返すという生態系として重要な役割を担っている。

森から、朽木ごと採集してきたシロアリをバットに入れて蓋をしておくと、ある条件が整えば(その条件は私の企業秘密、ならぬ研究秘密である)、バットの中を、新しい餌を求めてトンネルをつくる。トンネルは木のクズなどからできており、それらがシロアリの口から出される粘液で固められる。

さて、過激なコロニーでは、道を、バットの中から外へと伸ばしていき、トンネルはストローに代わり、中空へと伸びていく。

一番上の写真では、10cm近く伸びているであろうか。イヤそのパワーには驚かされる。




2016/11/13

新しいモモンガグッズ. ヒトカゲに似ている?そういえば・・・・似とらーーーん





新しいモモンガグッズができました。上のキノコをもったモモンガが、高さ約4cm、下のペンもちモモンガが、高さ約5cm。

はっ?一番下のモモンガがヒトカゲに似ている? そういえば確かに・・・・・似とらーーーん!

可愛いナガレホトケドジョウを捕食するアオグロハシリグモ.でも私はそのクモにも愛情を感じる.イヤホントニ





先日、Iさんと実験に使うナガレホトケドジョウをとりに行って最初に出会ったのが、一番下の写真のアオグロハシリグモだ。

このアオグロハシリグモは、ナガレホトケドジョウを捕食することが知られている。
私は、水槽に、石の”陸地”がある水場をつくり、メダカとアオグロハシリグモを入れて状況を観察したことがあった(メダカには気の毒だが)。

まさに捕食の現場は見られなかったが、”陸地”の上に腹の一部が破れ、白くなったメダカが横たわっていた。

おそらく、アオグロハシリグモは体を水中に入れて、メダカを捕らえたのだろう。

ヒトも含めた、命あるものはすべて避けて通ることができない生と死だ。
もちろんその生態系の営みの中で、アオグロハシリグモも懸命に生きていることは確かだ。

おい、ほんとに冬、越せるのか?!でも体に秘められた命の力


サガレサンショウウオを探していて網に入ったブチサンショウウオの幼生である。

山の谷川の冷たーーーい水の中で、これから冬を越えなければならないのだ。そういう意識はないだろが、確かに、命がけで立ち向かうのだ。
谷川の条件次第では、そのまま死んでしまう幼生もいるに違いないのだから。

もちろん彼らの体の中には、冬を越すための驚くべき生理機構が備わっているはずだ。

でも正直、その顔を見ていると思ってしまう。

おい、ほんとに冬、越せるのか?!大丈夫か。がんばれよ。



モモンガの巣箱の下でうろうろしていたジムグリ.チェックのおしゃれな腹模様と舌出し専用穴


断わっておくが私はヘビが特に好きなわけでは決してない。

でも、ニホンモモンガの巣箱の下で、冬眠を控えたジムグリがうろうろしていたら、やはり手に取って何が困っているのか聞いてやるの、まー、普通の人の行動だろう。

ジムグリの腹は、チェックのおしゃれな模様で、そういう点から言うとシロマダラについでセンスが良いかもしれない。

それと、・・・・口!
舌の出し入れがちゃんとできるように、適度な穴が開いている。開いてなかったらいちいち口えお開けるのだろうか。それは気の毒だ。

断わっておくが私はヘビが特に好きなわけでは決してない。

2016/11/11

「心配ご無用。大人になったらもう柵から出られませんから」・・・私の信用丸つぶれ


アズキという昨年生まれた子ヤギは、生まれて親元から離れるようになると、放牧地の柵をくぐり抜けて外で餌を食べていた。

事務の方から、「先生、また、ヤギが柵から出ていますという通報が届いています」と連絡を受けていた。それに対して私は、ゆとりで、「もう少し時間がたって体が大きくなったら、もう柵からは出られませんから」と答えていた。実際、そう思っていた。

あれから約1年、アズキはもう大人だ。でも、御覧のように、極限の身のこなしで外に出入りするではないか。他のヤギには絶対できない。

これぞカミワザ、いやヤギワザ(カミとヤギ、全然かぶってない)。

2016/11/09

ニホンモモンガの尿がズボンに付いたら・・・・そりゃあもう諦めるしかない



昨日、クリーニング店から、シャツとズボン(ジーンズ)を受け取ってきた。

ズボンには札がついていて「染みがどうしても取れませんでした」と書いてあった。

その染みは、ニホンモモンガを巣箱から出して体重などを調べていた時、そのモモンガが「これでもくらえ!」みたいにして私のズボンにかけた尿だった。
モモンガの尿はしつっこいのなんのって。

淡い期待で新しくできたクリーニング店に出してみたのだが、やはり尿には歯が立たなかった。

「ニホンモモンガの尿がズボンに付いたら・・・・そりゃあもう諦めるしかない」
皆さん、肝に銘じておかれたし。
えっ、何? 人生の中でそんな場面に出くわすことはない、って。

甘い!何があるかわからないのが人生なのだ。
付け加えておくと、ニホンモモンガの尿のニオイは、癒し系の甘いよい香りだ。それが人生というものだ。

2016/11/05

シルエット的風景 その8 虫はなぜ夜の光によって来るのか


御覧のように、洞窟の中から見た風景だ。

遠方下に集落らしきものが見える。

夜、虫が光によって来る理由として、次のような仮説を述べている研究者がいる。
「暗闇の中の光は、閉じられた世界からの脱出口を意味している」

この写真を見ると、その説がまんざらでもない気もする。

シルエット的風景 その7 鳥が食べている餌は幼虫ではない


イソヒヨドリが私の車の下で餌を食べていた。

問題は、その餌だ。
季節から考えて、昆虫の幼虫とは考えられない。
自然は謎に満ちている。

シルエット的風景 その6 日曜日の朝の窓から


今回のシルエット的風景は、私の部屋から見える、動物たちとヒトが暮らす町、みたいな風景を選んでみました。

日曜の朝、起きてこの風景を見ると心が少し元気になる。



ヘビの管理をしっかりしなさい、と注意したその数日後、私の実験室のヘビが廊下に逃げ出した



数週間前、ゼミ室で学生が飼っていたヘビが逃げ出し、数日前に階段で保護された。
私は、ヘビの管理には十分気をつけなさい(ヘビが逃げ出さないようにすることは飼育の基本中の基本でしょ)。世間の人たちの目に触れたら大騒ぎになるかもしれない、と注意していた。

昨日、隣の研究室のT先生が、今朝、K先生が廊下でヘビを見つけてここに入れています。先生のところのヘビじゃないですか、とヘビをもってこられた。

私は、またゼミ生の部屋のヘビが脱走したのか(管理が改善していないじゃないか)と思ってヘビの顔をみたら、私のところのヘビだった。

この事実はゼミ生にはなんとしても知られるわけにはいかない。




2016/11/03

運搬用ヤギ小屋の修理.内緒にしておいてほしいこと.


今日はヤギ部のみんながヤギ小屋の冬支度なども兼ねて作業をするというので、久しぶりに少し参加させてもらった。

上の写真は、そんな私を迎えてくれるクルミとコムギである。
まー、「なんか餌持ってきてくれたか」がヤギたちの本心であろうが、それはそれで心の絆なのである。
後方に、作業している学生たちが見えるだろうか。

下の写真は、運搬用の小屋の修理の作業が終わって撮った、”ご苦労さん写真”である。
ヤギたちには近々、地域への出張の仕事が待っている。

この小屋は大学の軽トラックの荷台にぴったりおさまる大きさで、今回大きな修理というか補強というか、とにかくいい仕事ができたのだ。全員が知恵を出しあって進めたところがとても気持ちよかった。もちろん私は、部員一人一人の成長を願って、意図して私自身の意見を自重したのだが、それは部員達には内緒にしておいていただきたい。イヤ、ホントニ。



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