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2015/04/04

ドバトのホバが逝ったあと大学にやってきたドバトたち




 私の勤務する鳥取環境大学ができた年、私は一羽のドバトに出合った。

 大学の図書館の窓に衝突し、飛べなくなった、まだ幼いドバトだった。
 それから14年、ホバと名づけたそのドバトは、自宅や大学で過ごし、昨年の夏、大学で息を引き取った。その間、巣作りの行動の一端である、巣材集めを続け、100個以上の卵(無精卵であるを産んだ)。上の写真がその最後の写真になった。

 それから数ヶ月が過ぎ、大学に、2羽(雌雄)のドバトが棲みつき、現在、巣でもつくりそうな様子で過ごしている。

  駅で増えすぎているドバトのようになっては困るなと思いながら(おそらく餌が放置されたりはしないから、まず、そんなことにはならないだろう)、私は、ホバと入れ替わるようにやってきたそのドバトたちを毎日、特別な思いをもって見ている。

 そんなドバトたちをめぐって最近興味深い出来事が相次いでいる。
 今日はそのうちから一つを選んでお話したい。



 二羽のドバトは仲むつまじく一緒に行動している(a)。一羽が飛び立つともう一羽もついて飛び立つ(b)。一羽が、建物の中が気になって窓の隙間から覗くと、もう一羽も覗く(c)

a

b

c




 ところが、最近、どこからともなく、人に飼われていたと思われる雌のドバト(緑色の足環がついている)が現れ、大学で暮らすようになった(d)
人をあまり怖がらず、私が近づいてもあまり気にしない。

私もときどき出会うと挨拶しているのだが、その足環ドバトが、番のドバトに接近しはじめたのだ。それも、特に、雄に近づこうとするのだ。

d



 ある朝、大学の駐車場で車を降りて建物のほうへ歩いているとき、ちょうど、番を見つけた足環ドバトが、そのほうへ近づいていく場面に遭遇した(e)
 そして、私の心配どおり、足環ドバトは、番の雌雄が少し歯なれたとき、雄のほうへ急接近したのだ(f)
 すると、なんと、雄は、まんざらでもない様子で、足環ドバトに毛づくろいのようなしぐさを向けたのだ。

 幸い、その後、雄は、足環ドバトから離なれ、番相手の雌の後を追っていったのだが・・・。
 今後、どうなるのか。


 ドバトたち皆んなの幸せを願う私としては、目が離せない。成り行きが心配なのだ。

e

f

g





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