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2015/09/24

(動画)大学に入ってきたシロマダラの赤ん坊

 今日、学生達と一緒に、ナガレホトケドジョウの調査に行った。
 そのときのことはまたお話しするとして、そのあといろいろ仕事をして、さて帰ろう、と階段を下りていると、一階の踊り場のところで、細い紐のようなものが動いているではないか。


 ミミズではないことはすぐ分かった。もしミミズだったら(私は“大きなミミズ”恐怖症なので)すぐに私の脳が反応して、ゾクッとした感覚を生み出してくれていただろう。


 でも、そんな感覚は全く感じなかった。つまりそれは本質的なところでミミズの特性をもっていなかったのだ。


 ではそれは一体、何なのか?
 すぐに答えが湧いてきた。
 「それは、かの「幻のヘビ」とか「宝石のヘビ」とか呼ばれることがあるシロマダラかアカマダラの赤ん坊だろう」


 ウソではない。すぐそう思ったのだ。


理由はいろいろあるが、その中の一つは、それまでに2度、もう少し大きかったが、その場所の近く(大学の中)で、子どものシロマダラを保護したことがあったからだ。なぜか知らないが、その場所には、野外から、シロマダラの子どもが入ってきやすいらしいのだ。


ではなぜアカマダラの可能性も考えたのか。
それはその紐のようなものは縞模様になっていて、遠くから見ると(近くで見ても)赤みがかっていたからだ。
それまでにアカマダラの子どもは見たことがなかったが、ひょっとするとそれがそうなのかもしれない、と思ったのだ。


 さて、もちろん私は、その正体を確認し、ヘビならば保護してやろうとその“紐”のほうへ近づき、後はご想像にお任せする(一番下に、動画をつけているので興味がおありの方はご覧いただきたたい)。


 ところで、その場所はエレベーターの前あたりでもあり、シルバーウイークの最後で、学生はまばらとはいえ、それでも数人の学生が近くを歩いた。そして、その学生たちの中には、なにやらカメラを向けて何かに話しかけている教員(私だ)に興味をもち、話しかける学生が二人いた。動画は、そんなときに取られたものだ。


 もう一人の学生は、私からの答えを長々と聞いて、いたく感心し、お礼にと言って梨を一つ置いていってくれた。
 下の写真は、その学生と、彼がおいていってくれた梨(とヘビ)である。

 イヤ、タノシカッタ