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2016/01/01

コウモリは洞窟の中でなぜ体を寄せ合うのか?


明けましておめでとうございます。
本年はサル年です。皆さんにとって、よい一年でありますようにお祈りしています。

ところで皆さんは、サルコウモリというコウモリをご存じだろうか。
おそらくご存じないと思う。そういうコウモリは存在しないからだ(今後、絶対発見されないとは言えないが)。

上の写真は、私が昨年の終わりに(ゼミの学生たちの卒論の指導の合間を縫って)行ってきたキクガシラコウモリとユビナガコウモリ(両種は日本に実在する)が冬眠する洞窟で見つけたサルスベリ、ではなくムラサキシキブである(実際、両者の実はよく似ているのだ)。
洞窟の入り口で 暖冬のせいか、まだ鮮やかな紫色を表面にたたえたままで私を迎えてくれたのだ。野生の美、とでもいうのだろうか。凛とした美しさが目に染みたのである。

そしてその下の写真が、洞窟の入り口だ。どうですか、皆さんも心から中を見てみたい と思われるでしょう。

私はこの洞窟に、ある明確な目的をもってやって来た。
その目的の内容については今は言えない。
でもヒントくらいはまあいいだろう、と思うので、ヒントになる写真を下にお見せする。
けっして、コウモリ(ユビナガコウモリ)を串刺しにしているわけではない。

体を寄せ合ったコウモリたちの塊の内部の温度を計っているのだ。
写真を見て皆さんは思われるかもしれない。「内部は外より温度がかなり高いに違いない」と。
まー、流れからいうとそうだろう。

しかし、・・・・・結果はそうではないのだ!


その結果とは、そしてその結果がなぜ重要なのか、またお話しする日がくるだろう。