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2016/04/16

サクラ散って、そして桃色カスミサンショウウオ


大学の裏山の林の中のカスミサンショウウオ・ビオトープに、散ったサクラの花びらが浮いている。2月の終わりから雌を待って水中に潜んでいる雄はまだビオトープを離れない。すでに、2匹の雌が産卵してくれたのだが、まだ新しい雌を待っているらしい。

網で底をすくってみたら、サクラの花びらをまとった雄が入っていた。
だから、「サクラ散って、そして桃色カスミサンショウウオ」なのだ。

そろそろ雄は水場を離れるだろう。林の落ち葉の下で来年の冬の終わりまで過ごすのだ。でも今は、水中の感触が名残惜しいのだろうか。サクラの花びらに後ろ髪を引かれるのだろうか。