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2016/05/10

ナガレドジョウの棲む谷で


すくった網に入っていたナガレホトケドジョウ(左下)と巨大なサワガニ(右上)

先日、ゼミ生のIさんとナガレホトケドジョウ(環境省レッドリストの最上位に指定されている)の調査に行ってきた。

とても気持ちの良い日で、斜面を走る谷川の、小さな小さな溜まりとそれらをつなぐ細流に心も和んだ。
おすそ分けに動画もアップした。
水の表面に円形の模様が生まれ、流れ消えてゆく。そんな水玉の動きに、私自身、はじめて気がついた。




調査でも気持ちの良いデータが取れた。
産卵をひかえたと思われる大きな体の雌が、谷の上にのみ集中して見られたのだ。
私は、個人的には、産卵は谷の上流で行われるのではないかとにらんでいる。

Iさんはナガレホトケドジョウの腹の模様(下にその、個体ごとに異なる腹の模様の写真を上げておきました)で個体識別をしているので、各々の個体が谷川を、どんな移動をしているのか、産卵に伴ってどんな移動をするのか、追跡することができるのだ(ただし、そのためには結構な努力が必要だが)。

姿を見ることはなかなかできない雄のタゴガエルにも会え、なかなか心地よい午後になった。