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2015/02/15

動物たちに迎えられたり見送られたりすること





 先日、大学の裏山にある、モモンガの野外ケージに行ったら、外の私の音に反応したのか、モモンガが巣箱から顔を出した。
 なにか迎えてもらったような気がして嬉しかった。

 いろいろ話しかけたが、私の話を聞いてくれているように、じーっとこちらを見続けてくれた。
 なお嬉しい。

 その後、裏山でスダジイやアラカシ、アカマツの葉をいっぱい採取して、ヤギの放牧地に行った。

 天気が悪く、みんな小屋のなかに入っていた。
 私も小屋に入って、取ってきたものをプレゼントしてやった。
 美味しそうに食べるわ食べるわ。

 もちろん、部員達が当番で餌はやっているのだが、干し草やヌカ、ウシ科動物用のペレットだけだと、ヤギ達も飽きてしまうらしい(草食動物は、いろいろな種類の草を食べたがる。野生では、どの植物もたいてい、自分の身を守るために有害物質をもっており、それへの対抗手段として、その有害物質が臨界濃度に達する前に、食べる植物の種類を変える習性を、草食動物は備えていると考えられている)。

 私が小屋を立ち去るとき、必ず、ヤギが、ドアから身を乗り出して見送ってくれる。
 その行動が何を意味するのかは、科学的には分からない。でも、なにか見送ってもらっているような気がして嬉しい。

 こんな感じで、私は日々を送っている。

 もちろん、ちゃんとした仕事もしている。

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