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2015/03/05

こらこら、そこのチビスケたち、君らは少し我慢しなさい!

   手前で座っているヤギが、ベルだ。 おおーっ、今日は大漁だ!

今、大学のヤギ部のベルという名のヤギが、脚を痛めている。
 少しずつよくはなってきているようなのだが、まだ、長時間立っていると痛くなるようで、小屋の中で座っていることが多い。

 でも食欲はすごくあり、部員達が与える定番の「2種類の干し草」と「ウシ科動物用のペレット」に飽きると、大学周辺の山の木の葉や、野菜をすごい勢いで食べる(ということは、脚は悪化はしてないということだ。悪性のものでのないということだ。自然治癒力で直すのがよいと思う)。

 私は毎日(毎日だ!)、ベルが元気になってくれることを願って、スダジイやアラカシ、アカマツの葉をバケツ2杯と、それからキャベツの葉(白菜よりキャベツの葉のほうがずっと好きなのだ)を、座っているベルの口の下に、ずらーーーっと並べてやる。

 もちろん、他のヤギ達も食べにくる。でもまーそれは仕方ない。おすそ分けだ。

 では問題です。

 そのキャベツ。私はどのようにして調達しているでしょうか?

 ① 毎日、買っている。
 ② ①以外の方法で手に入れている。

 ちょっと投げやりだが、答えは②だ。
 
 はじめは買っていたのだが、途中から、いいものを発見したのだ。
それが、上の右側の写真だ。

“丸ごと取れたて”のキャベツを買うとき、お客さんは、外側の、剥がれそうになっている葉を捨てて買っていく。そして、店でも、その捨てられる葉を入れる箱を、キャベツ売り場の前に置いているのだ。

私は、その捨てられて、箱に溜まっているキャベツの葉をもらっている、というわけだ。
もちろん、毎回、店員さんに「キャベツ売り場の前の箱に捨てられている葉、いただいていいですか」と聞いてからもらっている。
ビニールの袋を用意しておき、その中に捨てられた葉を入れていくのだ。

なかには、私がキャベツのことを聞こうとすると、しゃべる前に笑顔で「キャベツ?いいですよ、どうぞどうぞ」と言ってくださる店員さんもでてきた。
あるいは、一緒に、袋に入れるのを手伝って下さる店員さんもいる。

いつか、私が食べるのではないことは伝えておきたいのだが、まだその機会は訪れていない。口に出すタイミングがないのだ。まーそれはどーでもいい。いずれにせよ、ありがたい話だ。

ただし、捨てられているキャベツの葉が少ない日もある。他の店を回っても葉が集まらないこともある。
そんなときには、小屋の中に入って、袋から、一枚一枚、葉を取り出して、直接、座っているベルの口先にもっていって食べさせてやる。

でも、私が差し出した葉を、横から食べようとするヤギもいる。
こらこら、そこのチビスケたち、君らは干し草やペレットで我慢しなさい。栄養充分なんだから。


ベルの脚、早く完治してほしいと思う今日この頃である。

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