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2015/05/07

学生たちが面白がって調査してくれたら、そりゃ教師冥利に尽きる




 先日の土曜日、学生達と一緒に鳥取県と兵庫県の境にある戸倉峠に、コウモリの調査に行く予定だった。調査予定場所は、3つの人工洞窟だった。

 「予定だった」と書いたのは、私は、体調を崩して行けなかったからだ。
 でも、YmくんやYsくん達なら大丈夫だ、と確信して、私抜きで行ってもらうことにした。
 後輩(3年生)のUくん、Nさん、Mさんも一緒だ。3人にとっては初めてののコウモリ調査だった。
 
 私の体調も何とか回復し、調査の結果を初めて聞いたのはUくんからだった。
 Uくんは、まずは、「とても面白かったです。興奮しました」と言った。
 私は、もうそれだけで「あー、よかった」と思った。

 その後、調査結果の概要を聞いた。3つの人工洞窟のうち、2つにはコウモリはおらず、残りの1つにかなりな数のコウモリがいたということだった。
 コウモリがいなかった場所と、いた場所の内部条件を聞くと、湿度といい、構造といい、予想にピッタリの結果だった。

 コウモリの種類は、キクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリ、ユビナガコウモリの3種が見られたという。

 その後、4年生の二人から、写真もまじえてゆっくりと結果を聞いたが、二人とも、とても面白い調査だったといろいろなエピソードを交えて報告してくれた。

 学生達からのそんな話を聞きながら、こんな気持ちが自然に湧いてきたのだ。「イヤー、学生たちが面白がって調査してくれたら、そりゃ教師冥利に尽きる」


 ここだけの話だが、私、結構、いい教員だったりして。