Pages

2015/09/14

「マインドフルネス」って知ってますか?


 休日に、家でデスクワークをしていて、一息ついたとき、無性に外が歩きたくなった。

 そういえば食パンがなくなりかけていたなーと思い出し、近くのコンビにまで歩いて買いに行くことにした。

 気持ちよかった。

 心配事は山ほどあるのだが、そんなことは意識の領域にも無意識の領域にも捕らえられることなく、その日の天気と同じく、淡々と晴れ晴れとした気持ちで歩けたのだ。

 見える風景も魅力的に見え、いつも携帯しているカメラで何枚か写真を撮った。その一枚が上の写真である。ちなみにこの風景はよく考えたら、われわれホモサピエンスが進化的に誕生したころ生きていたアフリカのサバンナの風景である。開けていて、まばらに木々があり、多くの生物の生存を予感させる“花”も咲いている。

 皆さんは、「マインドフルネス」という言葉をご存知だろうか?
 われわれホモサピエンスの、生物としての本来の生活環境である、“自然の中での狩猟採集生活”において、しばしば体験していたのではないかと推察されている心理状態である。

 それは、近年やっと科学の対象になってきた“瞑想”の状態に近かったのではないかと考える研究者もいる。

 心が特定の感情に支配されておらず、目の前の対象をただ静かに見つめている状態だ。
 そんな状態では、免疫系を含めた生理は、いわゆる健康な状態にあり、外界の変化に素早く気づけるクリアーな精神状態なのだという。

あーーっ、それは、私の場合、モモンガを求めて山に行ったとき、あるいはコウモリを求めて洞窟に入ったときのあの状態か、と妙に納得したりして・・・。

そして、それは、最初にお話した、”そういえば食パンがなくなりかけていたなーと思い出し、近くのコンビにまで歩いて買いに行くことにし”て、歩いたときの状態でもあったのだ、だからサバンナの風景に反応したのか!と、また妙に納得したりして・・・。

 でも、モモンガやコウモリを求めて進んでいるときには、「心が特定の感情に支配されておらず」とは言いがたいよな。もろ欲求の塊ではないか!

でも違うんだよなーー。
この話はもっと深いんだよな。
それについては、長くなるのでまた今度。