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2015/09/15

(動画)ミツバチの針は内臓とつながった産卵管が変形したものである

 学生のころ、大学の屋上で(セイヨウ)ミツバチの世話をしたことがあった。
 
 あるときミツバチに刺されたことがあったのだが、そのときのことは今でもよく覚えている。
 私の手首の表側を刺したのだが、驚いたことに、刺したミツバチが私の手首の表面を、ゆっくりと前に歩いていくと、その後に、先端が皮膚に入った黒い針と、それにつながった乳白色の内蔵の一部のようなものが残っていたのだ。そしてさらに驚いたのは、その“内臓の一部”がぶるぶると痙攣するように震えていたのだ。結構痛かったけれど、思わず、じーーーっと見入ってしまった。

 後で、“内臓の一部”の痙攣によって針はだんだん皮膚に深く入っていく、とか、“内臓の一部”から発散するニオイ物質によって、他の働き蜂はエキサイトし、ニオイがするほうへ攻撃を仕掛ける、とか、へーっと思う解説をみた。

 ところで、刺したミツバチは、そんなものを体から失ってしまうのだからもう生きられない。歩いていったその先で、羽ばたいてはみたものの、下へ落下してしまった。

 ところで数ヶ月前、私は、鳥取県東部の岩場の海岸で、ミツバチによく似たハチの集団に出合った。
 地面一帯に莫大な数の穴が空いており、その上をこれまた莫大な数のハチが飛び交い、見ていると、数匹のハチが穴に入ったり、穴に入ろうとして入れず、埋まった穴を掘りはじめたり・・・・なかなか面白いのだ。

 最初はニホンミツバチか、とも思ったが、ニホンミツバチにそんな習性があることなど聞いたこともない。
 とりあえず、死んで地面に転がっていた一個体を採取して持ち帰ったが、いまだに種類はわからない。

 そのハチの写真(上)と、穴だらけの地面の上を旋回し、たまに着陸するハチの動画2つを添付するので、これを読んだ方の中でハチの種類をご存知の方がおられたら教えていただきたい。

 形態的には、やっぱり私にはミツバチに見えるのだが・・・・。