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2015/11/12

雄のキクガシラコウモリだけが秋を過ごす場所



これまで7つの、中にコウモリがいる古墳を見つけたが、それらの古墳にいたのは、例外なく、「1匹のキクガシラコウモリの雄」であった。

この「キクガシラコウモリ」という情報と、「1匹の雄」という情報は、次のような意味で、日本に生息する洞窟性コウモリについての理解に寄与する。

1.古墳の中は、天然洞窟や、廃坑、水路などの人口洞窟と違って比較的湿度が低い。そういった場所をねぐらに選ぶコウモリはキクガシラコウモリだけだ。
2.これまで多く事例を見てきたが、比較的狭いねぐらに単独でいるコウモリは、キクガシラコウモリの雄だけだ。

下の写真は、大学から車でほんの数分のところにある古墳である。先日、キクガシラコウモリの糞が欲しかったので中に入ったら、案の定、キクガシラコウモリが一匹、天井からぶら下がっていた(ブログ一番上の写真と一番下の写真。)

愛嬌のある、立派なオスだった。



真ん中に見えるのが、古墳の入り口.落葉樹が葉を落とし秋のたたずまいが心地よい.




古墳の中の様子