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2016/04/07

イケメンなコウモリ




先日、大学から車で20分、そこから歩いて(登って)15分くらいのところにある人工洞窟(廃坑になった坑道)に行った。

この坑道の中はいろいろすごいものがあって(すごいものの話はまた今度)、下は、5cm~60cmの深さで水が溜まっている。

この洞窟で私は、珍しいコウモリと感動的な出会いをした(どう感動的だったかはまた今度)。テングコウモリという種類で、樹洞内をねぐらにすることが多いのだが、まれに洞窟をねぐらにする個体がいる。その”まれ”な個体に出会ったのだ。

テングコウモリという名だけあって、鼻がちょっと上に突き出ているが、なかなかのイケメンなのだ(下の写真は私が出会った雄のテングコウモリ)。



体色も、首の周りから下にかけて金色っぽい毛に覆われており、なかなかおしゃれなのだ。

現在、日本の洞窟性コウモリであるキクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリ、ユビナガコウモリ、モモジロコウモリたちと一緒に、実験に参加してもらっているのだが(捕獲、実験も含めた飼育には許可が要ります)、それぞれ、独自の習性をもっており、テングコウモリもなかなかの個性の持ち主だ。

それぞれの種類の独自の習性、それぞれの違いが生物学的にどんな適応性と合致しているのか?・・・・これはちょっと、もう、ワクワクですな。