アズキという昨年生まれた子ヤギは、生まれて親元から離れるようになると、放牧地の柵をくぐり抜けて外で餌を食べていた。
事務の方から、「先生、また、ヤギが柵から出ていますという通報が届いています」と連絡を受けていた。それに対して私は、ゆとりで、「もう少し時間がたって体が大きくなったら、もう柵からは出られませんから」と答えていた。実際、そう思っていた。
あれから約1年、アズキはもう大人だ。でも、御覧のように、極限の身のこなしで外に出入りするではないか。他のヤギには絶対できない。
これぞカミワザ、いやヤギワザ(カミとヤギ、全然かぶってない)。