上の二枚の写真は、中空へと伸びたヤマトシロアリ(家に被害を与えるのは大抵はイエシロアリ)の道である。
ヤマトシロアリは森の中で、倒れた木などを食べて土に返すという生態系として重要な役割を担っている。
森から、朽木ごと採集してきたシロアリをバットに入れて蓋をしておくと、ある条件が整えば(その条件は私の企業秘密、ならぬ研究秘密である)、バットの中を、新しい餌を求めてトンネルをつくる。トンネルは木のクズなどからできており、それらがシロアリの口から出される粘液で固められる。
さて、過激なコロニーでは、道を、バットの中から外へと伸ばしていき、トンネルはストローに代わり、中空へと伸びていく。
一番上の写真では、10cm近く伸びているであろうか。イヤそのパワーには驚かされる。