2015/06/12

若者よ、哀れみの目で私を見るのはやめなさい.



 先日、高校の先生を対象にした大学説明会のために名古屋に行ってきた。

 私は新幹線が大好きだ。ただし、鉄ちゃんではない。
 新幹線の中では“書き物”が進むからだ。もう、書くことに集中せざるを得ない環境がつくられ、私はただただ書くのである。

 新大阪で、それまで空席だった私の右私の隣の席に、20代後半~30代前半の男性が座ってきた。そして、のノートをひらいて、ペンで文章を書いている私の横で、男性はアップルのしゃれたノートパソコンを開いたのだ。
 そして、ソフトなタッチでキーボードにさわり、なにやら画面にこぎれいな図表や文章を出現させ、操作をはじめたのだ。
 その時の様子が上の写真である。

 言っておきたいのだが、私だって、やろうと思えば、そういった機器を使うことだってできるのだ。
 
iPod Touchだってもっている。
 先日も、大学の関連機関の3周年記念で講演をしたとき、時間経過を確認しておくためにそのiPodを用意していた。

 ただ、さて話をしようと思って画像を時刻モードに切り替えたら、iPodは何を思ったのか、会話調の英語を流しはじめた。
 私はあせって、スリープボタンも含めていろいろなところを押したりタッチしたりしたが英語は止らない。

 慌てまくっている私を見かねて、演題のすぐそばに座っておられた学長が、こっちに渡せ、と、iPodを引き取って下さった。

 あとで分かったことだが、そういうときはスリープボタンを長押すればよいらしい。

 このようにして私は、着々と先端のデジタル機器の技術を身につけているのだ。

 だから、新幹線の隣の席の若者よ、私を哀れみの目で見るのはやめなさい。
 第一、問題は、書いたものの内容ではないか。

 やがて、若者は胸ポケットからスマートフォンを取り出し、パソコンの画面と両方でなにやら操作をしている。
 正直言うと・・・・、カッコイイ、私もあんなふうにやってみたい、と思ったのである。


オシマイ

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