こちらは鳥取県だが、今日は、東日本より一足遅れで、急な寒波に襲われた。
私はこれまで何度も見てきた。
こんな日には寒いのは、もちろんヒトだけではない。
野生で生き抜く動物たちにとって過酷な寒波なのだ。
写真は、寒さで動けなくなったヒヨドリを私が保護して、ゼミ室に入れたところだ。
それでなくても餌が少ない冬、彼らは山や人家の庭にわずかに残っている木の実(乾燥してシワシワなったものが多い)などで命を繋ぎ、春を待つ。
そんなときに、急にこの寒波が来たら。そしてわずかな食べ物を被いつくす雪が降ったら・・・。
野生生物は、特に冬は、まさに命をかけて生きているのだ。
もちろん春を待たず逝ってしまう動物も多い。
われわれは、「可愛い」という眼鏡だけで動物たちを見てはいないだろうか。
本当に野生生物が好き、というのなら、彼らの生き様を深く知ろうとする姿勢をもってほしいと思うのだ。
そこから一体、何が見えてくるのか。
きっと、それはわれわれ自身にとって大切な思いに繋がるに違いない。