今日は、ヤギ部で、ヤギの運搬かつ放牧用の小屋の修理などを行った。
鳥取県鹿野町の「鳥の劇場」(少なくとも県内では有名な演劇組織)から、5月の終わりから6月はじめにかけて上演される劇場の外に、“(本物の)ヤギとふれ合える場”をつくってほしいという依頼があったのだ。
上演される劇が「おおかみよ七ひきのこやぎ」と「三びきのヤギとがらがらどん」だから、来場者に実物のヤギとふれ合える場を、と主催屋の方々が考えられたのだろう。
ところで、「ヤギとのふれ合い」や「除草」などでヤギを学外に運搬するときのために、大学の軽四トラックの荷台にちょうど乗る小屋を作ってもらったのは、今から十年近く前になる。
デザイン学科の学生達がしっかりしたものを作ってくれたので、今だにそれが使えるのだ。
木の骨組みで、補強の必要がある場所は私が分担し、部員の人には、小屋の四面へ絵(!)を描いてもらうことと、“(本物の)ヤギとふれ合える場”で必要となる物品(ヤギのリードや水入れ、槌、コンパネ板・・・)などの点検をやってもらった。
ヤギの出張の経験は、なんといっても私が最も多いので(何せ部員は長くても四年だが私は十四年なのだ)、自然に私がリードすることになる。
途中、足らないものが分かってきたので、部長のOさんと私が車で買出しに行き、その間に、部員の人達に、“絵”を進めてもらった。
帰ってきたら、1,2年生を中心に、結構立派な絵が小屋の側面に描かれていた。私は、へーっと思った(その絵の一部が、上の写真に写っている)。
予定していた作業も終わり、ご苦労さん!ということで撮ったのが上の写真である。
さて、今日のブログのタイトルの“ヒューマン・クラウド”についてである。
それは最近私が、意識して使っている、ヒトとデジタル技術の融合の最先端記憶媒体である。
例えば、「鳥の劇場に行くとき何を持っていかなければならないか」、「行く前に、そして行ってからどんな作業をしなければならないか」、私の頭には、これまでの経験と、当日の動きを想像して、さまざまなアイデアが湧いてくる。
それを、部員の人達に伝えて「当日まで覚えておいて、私が忘れていたら指摘してよ」と念を押すのである。
そうすればもう私は忘れても、部員達の若い頭脳にインプットされ、もう安心!ということになるのだ。
言い方は悪いが、部員の人達の脳をクラウドのように使わせてもらって、情報を保存させてもらうのだ(自慢するわけではないが、私は当日まで覚えておくことはまずない。それは自信を持っていえる!)。
“ヒューマン・クラウド”は、教育面からも、人と人のふれ合いという面からも、そして、情報の管理と言う面からも、実によい技術なのだ。
まさに、「ヒトとデジタル技術の融合の最先端記憶媒体」法なのだ。
いや実に斬新な発想なのだ。
我ながらまいったなー。そんな発想ができた自分のセンスがおそろしい。私は天才(!)ではなかろうか。
でも、そんなことに脳を利用された部員達には天災(!)だったりして。