5月、この時期に出産する動物の一つにアカネズミがいる。
アカネズミの子どもは秋と春に生まれるのだ。
私が研究用に飼育してきた個体でについて言えば、一回の出産数は3~8頭だ。
上の写真は、11gの男の子で、生後2週間くらいである。
子どもが生まれたときに気をつけなければならないことは、それまでに親を飼っていたケージから、親子を、プラスチックやアクリルの水槽のような容器に入れ替えることだ。
そうしないと、どうなるか?
子ネズミが、ケージの格子の隙間から外へ出てしまうのだ。
そして、一度、外へ出た子ネズミを捕獲するのは大変なのだ。
大人のアカネズミなら、生け捕り用のトラップで簡単に捕まられるのだが、子どもとなるとそうはいかない。
なぜか?
それはトッラプの仕組みが、餌を食べにきた個体の重さで留め金がはずれ、蓋が閉まる仕組みになっているからだ。
そんな時はどうするか?
部屋の中に子ネズミが好きな餌をたっぷり置いておき、ただただ体重が増えるのを待つのだ。
そんなことで本当にうまくいくのか?
経験者は語る、なのだ。