先日、仕事で東京へ行ってきた。
上の写真は、鳥取からの飛行機の中で撮ったものである。
なぜこんな写真を撮ったのか。 それには以下のような深い(?)理由があったのだ。
私が座席記号Cの通路側に座っていると、あとから40代くらいのご夫婦と思われる知的な感じの二人が、窓脇のA、Bに座ってこられた。
「すみません」と言いながら席のほうへ入られようとしたので私は立って通路に出てお二人が入りやすいようにしてあげた。
まもなく、飛行機は離陸し、私は書きものをはじめたのだが、しばらくするとご夫婦の、私のすぐ隣に座った男性が足元のケースから一冊の本を取り出して読書をはじめられた。
どんな本かは分からなかったのだが、やがてその男性が、読書を休憩して、本を前のテーブルに置かれた。
ところが、ちらっと私の目に入ったその本は、間違いなく、私が書いた本ではないか!「ヒトの脳にはクセがある ― 動物行動学的人間論」(新潮社)という本で、常々自分が書きたかったことをかなり書いている思いのこもった本である(ちなみに、なぜ人は飛行機をつくることができる脳をもったのかといった点についても書いている)。
私は、「やっぱりこの人はいい人だ」と思い、感謝したのだ。
もしかすると鳥取在住の人で、同じく鳥取在住の私が書いた本だから読もうと思ったのかもしれない。でもそれだけでは買わないだろう。ヒトという動物についての斬新な見方に興味を惹かれたこともあったに違いない、と思うことにした。
私は、このことを是非、このブログに書きたいと思い、文章に添える写真をどうしたものか考えた。
まさか、隣の座席やテーブルにカメラを向けて撮るわけにもいいかない。妥協案として、撮ったのが冒頭の写真ということなのだ。
後頭部を写してしまった方には申し訳ない
ついでにと言っては何だが、東京からの帰りは窓際に座ったので、窓から見た、素敵だなーと感じた雲の写真も下に添付しておきたい。
皆さん、天候が不順な折、体調に気をつけてください。
オシマイ