正直なところ私は自慢が嫌いな人間なので、あまり自慢はしないのだが、上の写真のミニ地球(ミニ地球が何者であるかは以前の記事、「森へ行って、自分だけの「ミニ地球」をつくってみよう」を読んでいただきたい)はスゴイと思う。
なにせ、4年前にスダジイの幼木とコケの地面と、自作の石粘土の(小さな小さな)ヤギを取り込んで密閉して、水も一滴もやらずに研究室に置いてきたのに、スダジイもコケも生きているのだ。
ヤギも(こちらは最初から生きてはいないが)ほぼそのままの姿でたたずんでいる。
今年で4年目だ!4年目ですよ。
スダジイは、新芽は出すが体を大きくするのをやめて、北極(容器のてっぺん)の下で楽しげに生きている。ミニ地球では栄養が限られているからだろう。
コケは、あまり遠慮せずに上へ上へと伸びるが、もともと高くはなれない生物だ。
石粘土のヤギも遠慮して成長するのをやめている。
かくして、スダジイとコケとヤギのミニ地球の生態系は続いているのである。
いい話ではないか。
しかし、話をこれで終えてはいけない。
ミニ地球を縁の下で支えている生物たちのことにもふれてやらなければ。
「ミニ地球を縁の下で支えている生物たち」・・・それは土壌中の微生物(菌類や細菌類)である。
彼らの活動が、生態系内の物質の循環を支え、スダジイやコケや小さい動物(トビムシなど)を生かしているのだ。
なんにせよ、こんなミニ地球をつくった私は・・・スゴイのだ。