スズメバチの巣の構造
上の写真は、スズメバチ(おそらくコスズメバチだと思う)の巣の外見と内部の状態を撮ったものである。
今回の話題とは関係ないが、左隅に写っている肌色の棒状のものは、私の手首である(でも、なかなか魅力的な手首である)。
スズメバチは、春から秋まで働きどおしでこの巣をつくり、子供を育て、秋の終わりに誕生した新女王バチとオスバチを残して、働きバチはみんな死んでしまう。
見事につくりあげられた巣も、もう使われることはない。新女王バチは巣を離れ、樹皮の下や枯葉の下などで越冬するのである。
下の写真は、巣を覆う一枚ずつの“鱗”であるが、その色違いの層の数が、
働きバチが、枯れ木の木部繊維をかじって運んだ回数を示している。
たまに、スズメバチが使い終わった巣を、スズメ(こちらは鳥類である)が利用することがある。
以前、それを見つけた学生のIくんが私に教えてくれた。
「先生、スズメがスズメバチの巣を使っています」。