写真の木は、鳥取環境大学が創立された2001年に、キャンパス内に生えていたネムノキである。いや、正確に言えば「ネムノキだった」である。
今年になり、芽を出すのを待っていたのだが、結局芽を出さなかった。
枯れていたのだ。
当時(2001年)はまだ私の身長にも満たない幼木で、でもきれいな花を少しだけ咲かせて・・・、妙な愛着をもってそれからずっと見続けてきた。
ネムノキの寿命は短い(20~30年)と言われるが、それでもちょっと早すぎるのだ。
写真では、夜の空にネムノキの白い気がのぼっているかのように見える。根元の草たちが見送っているかのように見える。
16年の付き合いを思い、私も今日の夜、見送ったのだ。