上の写真は、ハシボソガラスの番が、互いの絆を強めるときによく行う行動である。
左側のメスが、オスに対して、「ヒナが親に餌をねだる」ような動作をするのである。
親子の関係は、遺伝的なつながりのない番相手よりも生物学的には深い関係にある。その親子の間の絆を利用して、番の絆も強めようという戦略である。
このような戦略はカラス以外でも、いろいろな種の哺乳類や、その一種であるヒトでも使われる。
女性が、特に甘えるような声で”番オス”に何かを頼んだり、男性が”番メス”の頭を優しく撫でてあげたりする行動である。
だからどうした? と聞かれると困るのだが、われわれの年齢になると、こういう場面を見ると、人生の時の流れをしみじみと感じるのだ(特に深い意味は、・・・少しある)。
ちなみに写真のカラスは鳥取環境大学のキャンパスのカラスたちである。
寒くなりかけたこんな季節に・・・・そうですか。カラスたちも絆を保つことに努力しているのだ。