アカハライモリの母親は春から初夏にかけて水中で産卵し、孵化した子どもは晩春から夏にかけて変態する(カエルで言えば、オタマジャクシが変態して子ガエルになる)。
さて、変態した子イモリは今どこにいて何を食べているのだろうか。
「ハイ、分かる人?」
上の写真を見ていただきたい。
かれらは、水場の近くの陸地の、石や枯葉の下にそっと身を潜めており、夜になると餌を求めて周辺を歩き回る。
体の格好は親と同じだが、とにかく小さーいーー。その小さい体でつぶらな瞳が、これまた可愛いーーー。
でも食べているものを聞いたら気持ちを変えるかもしれない。
土壌の中にいるトビムシやダニやワラジムシだ。糞を調べるとそういうことがわかるのだ。
どうか気持ちを変えないでいただきたい。
懸命に生きるとはそういうことなのだ。
ちなみに彼らは、水に入ることなく3~4年間の長い陸上生活を続け、成熟してからやっと水に入って繁殖活動をはじめる。
偶然見つかる場合は別として、意図して幼体を見つけることはとても大変だ。見つけた時は宝物でも発見した時のような感動があり、その小さな体に秘められた命と、これから生き抜いていかなければならない彼らの宿命に愛おしさがこみ上げる。
最近、心と体が弱っているので、今日もしみじみとまとめてみた。