ゼミ室の海産水槽は、今日も健やかだ。
サンゴイソギンチャクとスリスズメダイとクマノミとホンソメワケバラは、その美しい姿を見せながら、水槽の前に立つ人間に餌を求める。
ゼミ生は、毎日、白板で情報交換しながら、多すぎず少なすぎない餌を与える。
私はときどき、ゼミ室に行って、学生たちと会話し、水槽の中の動物の写真を撮る。
アメフラシは一週間置きくらいの頻度で、せっせせっせと卵を産み、その一部を、魚たちが食べる。
白板には、「アメフラシの餌の海藻がほとんどなくなりました」と書かれ、それを見た私は横に、「了解、干し青海苔を買ってきます」と書き加える。
ところで先日(一日、ニホンモモンガの巣箱をつけに学生達と調査地に行ってきて、その後、研究用のコウモリやシマリスたちに餌を与え、それからゼミ室に立ち寄ったのだが)、ちょっと気になるメッセージが白板に書かれていた。
「今度の大学全館停電の日、どうしますか?」・・・と。
それはちょと困った。
海産水槽の水の循環が止ってしまう。酸素や水温が困ったことになる。
私も考えなければならない。
そういえば、ちょと健康面に問題があるヤギに薬を与えなければならない。
里山生物園(https://www.facebook.com/machicam.satoyama)のミチコという名のカナヘビが卵を産んだ後、痩せてきているそうだ。
こうして、気がついたら動物ずくしの私の一日が過ぎていくのだ。
でも、とりあえず海藻と、停電のことと、ミチコさんのこと、ほんと、なんとかしないと。