洞窟の天井にあった目玉(いったいこれは何なのだ!)
これからお話しすることは、昨日体験したほんとうの話である。
これから寝る前にトイレに行かなければならない人は、読むのは明日の朝まで待つことをおすすめする。
それは鳥取八頭の山奥の深い洞窟のなかで体験した話である。
真っ暗なその洞窟に入ったとき、いつもとは違った胸騒ぎを感じたことは確かだった。
しばらく進むと、洞窟の壁に、目のような半球状の黒い構造物が付着しているのを発見した。私の胸はなぜかドクンと打った。
それからさらに進むと、真っ暗な地面で何かが動いたのを感じた。
おそるおそるライトを照らすと、そこには這うようにうごめくヒトのような動物が数体いたのだ。そしてその顔にライトを照らすと、顔には眼が、眼が見えなかったのである。
ちなみに、その日私は、洞窟の天井に産みつけられたケブカクモバエのサナギを、生まれてはじめて調査しに、ユビナガコウモリ棲む山奥の洞窟に入ったのだった(だから、“いつもとは違った胸騒ぎを感じた”)。ケブカクモバエは、ユビナガコウモリの体毛の中に棲み、子どもを産むときだけ体毛から出て洞窟の天井に、体内でサナギにまで育った子どもを産みつける寄生性のハエであり、そのサナギは“目のような半球状の黒い構造”をしているのだ(そんな珍しいハエが産みつけたサナギを発見したから“胸はなぜかドクンと打った”のだろう。上の写真はその生みつけられたサナギである)。
そして、その後、さらに奥の地面に発見したのは、(地面を這う)「アリ」だったのだ。アリは、頭や胴体や腕のような脚があり、少なくともイソギンチャクやウニより、かなりヒトに似ているのだ。
もちろん私はワクワクしてそのアリ達にライトを当てたのだが(もちろん洞窟のアリだったらもしかすると眼が退縮しているかもしれず、そうなるととても珍しい洞窟性のアリ、ということになるかもしれない)、アリが小さいこともあって眼がついているかどうかよくわからなかったのだ(これは実際とても興味ある点で、今日でも大学の顕微鏡で調べてみるつもりだ!下の写真が、そのアリである)
以上、「山奥の洞窟であったほんとうの話・・・」・・・でした。