浦富海岸に降り立ったユリカモメ
集団の中には明らかに今年生まれたと思われる幼鳥も見られる
今年も、極東ロシアで繁殖を終えたユリカモメたちが、南へと旅立ち日本にやってきた。
うん。それは事実だ。でも一言、言いたい。
「早すぎるでしょ!」
ユリカモメは、春、夏にロシア極東北部で繁殖し、越冬するために暖かい南に渡りをし、そして日本にやってきた、というわけだ(集団の中に、今年生まれた、体全体がまだ黒っぽい幼鳥が含まれているのはそのせいだ)。
だからいつもは早いときでも9月になってからやってくるのだが、今年は、まだ8月だというのに、もうやってきたとは。
でも、今年の夏を振り返り(まだ終わってはいないが)、この現象もなんとなくわかるような気がする。
私にとっては今年の、7月の終わりから8月の初旬にかけての毎日は・・・・暑かった。
だから、8月の中旬になって少し暑さが和らぐと、あー、もうピークは去ったな、と自然に感じてしまったのだ。もうこれからは秋まっしぐらだなー、と。
こんな、一種の気候変動が、北半球(少なくとも極東)で起こっているとすれば、ユリカモメも、(8月の後半に)「そろそろ秋ね。じゃーみんな南へ渡りましょう」となっても仕方ないかもしれない。
気候変動には注意しなければならないが、でもまー、とりあえずは、ユリカモメたち、ようこそ!お疲れさん、だ。
今年も君たちの観察で私も楽しませてもらうよ。