ゼミ室にある海産水槽の中で、海藻をバリバリ食べるヤドカリを見ながら、教授と学生が話している。教授がつぶやく。・・・・「わー、すごいわー」
動画の声が聞けない方のために、以下に会話をそのまま記してみよう。
教授: 「ヤドカリってさー」・・・・この出だしの言葉から、かなり”軽い”教授であることがわかる。
「(ヤドカリってさー)自分の殻の大きさををどういうふうに認知すると思う?」
学生: 「(貝殻のなかに)入る時ですか」
”軽い”教授:「いや、選ぶとき」、「自分の殻を選ぶとき」
学生: 「だいたいあれなんじゃないですか・・・」
ここで動画は終わっている。
この後、”軽い”教授と学生との間でどんな会話がなされたのかは、あえて書かない。
しかし、「ヤドカリが自分の体に合った貝殻をどのようにして選ぶのか」について、”軽い”教授は、別な学生の卒業研究で、従来の説を変える実に興味深い事実を見出しつつあるのだった。
そして、この”軽い”教授、ちょっとした学生との触れ合いのなかにも、学生に考えさせるという教育的配慮を忘れていない。・・・・いずれにせよ、ただものではない。
本当は、ちょっともったいぶって自慢したかっただけかもしれない。
すべては闇の中。ヤドカリは殻の中。