2016/08/26

Tさん、そりゃネーミングが悪いよ。


少し前のことだが、Tさんが「ケラ(オケラとも呼ばれる、あの昆虫)を是非飼ってみたい」と言っている、という話をMさんから聞いた。

そのときすでに私は、大学の廊下で出会った一匹のケラを飼育して観察していた(ケラは土の中に卵型の空間を作り、そこへ卵を産み、大切に世話する!土のなかは菌類や肉食性動物をはじめとして危険が多いのだ)。

ところが不思議なことに、Mさんからの話を聞いたすぐ後、野外ではなかなか見つけることができないケラにまた大学の廊下で出会った。そしてそのすぐそばにMさんがいたのだ。

さっそく私はMさんにケラを託し、Tさんに渡してもらうように頼んだ。飼い方についての知識もセットで。

Tさんはケラがたいそう気に入ったようで、プラスチックの飼育容器に入れて持ち歩き、出会った人に、「テンシという名前なの」と説明していると聞いた(ただ、テンシちゃんは土の中にいて容器の外からはだれもその姿を見ることはできなかった、とも聞いた・・・・)。

先日、そのTさんに会う機会があったので、「ケラは元気?」と聞いたら、なんと容器の中からいなくなったという。「どうしていなくなったのかわかりません。出るような隙間はないのに」。どうしても腑に落ちないような様子だった。

でも私は思ったのだ。そりゃTさん、ネーミングが悪いよ。テンシ(天使)は自由奔放だ。容器の隙間を通り抜けることなど簡単だ(本当は、容器の隙間ではなく、Tさんの心の隙間を通り抜けたのだろうと思う。餌やりのときなどにTさんが蓋を開けたときにできた隙間からサッと出て行った可能性が高いと思うのだ)。

上の写真は、今私が飼育しているもう飼いはじめてから一か月以上になるオケラだ。丸々太って元気だ。でも巣をつくって産卵する様子はない。♂だったりして・・・。

ちなみに下の写真は(写真では見にくいが)、土の中でトンネルを掘っているケラだ。


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