新しい研究実験棟が完成し、そこを利用する教員は、研究室の引越しをすることになった。私もその一人である。
事務局からは、8月の終わりに業者も頼んで引越しをしましょうと言われているが、私は、毎日、少しずつ新しい研究室に運んでいる。小さなことからこつこつと、である。
上の写真は昨日運んだ”動物”である。
窓からは、向こうにヤギの放牧地が見えなかなか良い場所であり、そこに”動物”のオブジェが並ぶと一層いい感じだ。
研究室はけっして私物ではない。でも気分よく働くことは大切だ。”動物たち”がデスクワークが苦手な私を励ましてくれるのだ。
下の”ガラクタ”のようなものはけっしてがらくたではない。
研究室の机の上で私を元気づけてくれていた「ナチュラリストの証明」である。
イノシシの牙やガラガラヘビの尾もある。海由来のカイダコの殻やウニの骨格もある。どれもかけがえのない生物標本だ。
そして生物、いや生物のイデアが新しい研究室に移動するのだ。