飼っているオカヤドカリは暑さで快調らしい(オカヤドカリは熱帯~亜熱帯にかけて生息している。日本では沖縄や小笠原など)。
飼育容器の中を盛んに動き回り、餌もよく食べる。
じーーと見ていると、2匹の個体が上の動画のようなやり取りをはじめた。内部から殻を鋏でこすって出す音も聞こえる。
求愛か、喧嘩か・・・・私にも分らない。まだまだ付き合いが足りないのだ。
ところで、途中から、どこからともなくハマダンゴムシが現れ、一方のオカヤドカリの貝の上に乗り、ずっと居座り続けた。
なんで、どさくさに紛れてあんたが出てくるの!みたいな気持ち。
実は最近、AI(人工知能)や(こちらはずっとずっと前からだけど)意識について考えている。直近では、ポケモンGOにも・・・・。
それがオカヤドカリと関係あるのか?と思われたあなた。よくぞ思っていただけた。
大いにあるのだ。
すべては、ヒトも含めた地球上の野生生物の理解のためなのだ。
たとえば、今あなたが感じている(見て、聞いて、触って・・・・)感覚世界。それは、いわば、オリンピックを一度も見たことがない人が、ラジオで中継を聞いているのと同じような状態なのだ。
実態の断片を、限られた感覚からの情報で感じ取って調整された世界を、「あーこれが世界(オリンピック)の実態のすべてなのだ」と感じているようなもの。
オカヤドカリも、ヒトも、AIも、そういう意味ではみんな同じなのだ。(AIは除いて)それぞれの種に特有な生息世界の中で、生存・繁殖を可能にする、実態からの限られた断片的情報を取り込んで、脳内で世界を作り出しているのだ。
ヒトが、宇宙や素粒子のことをいくら追及しても、その限界から抜け出すことはできない。脳が、取り込むことができるように設計されていない情報は、決して取り込むことはできない。決して。
でも、そういう限界があることに気づくかどうか、これはとても重要だ。本質的な意味で、”実態”へのより深い理解につながるはずだ。オカヤドカリやAIやヒトのより深い理解につながるはずだ。