上の写真は、完成ほやほやの実験研究棟の2階から見えるヤギの放牧場である。4頭ほどのヤギと、一人の部員の姿が見える。
一番左のヤギから少し離れて、斜め左上の位置に木が見えるだろう。放牧場のシンボルツリー、トチの木である。
このトチの木、ここへ移植されてから4年目になるが、今年も過酷な夏の暑さに葉はボロボロである(下の写真)。でも今年も命をもちこたえ、来年の春には(もう来年の話!2本の角をもった動物が笑う)蘇った青々とした葉を見せてくれるだろう。
そして今年は喜ばしいことに、トチの木の幹を頼ってツタがどこからかやってきてくれた。大学の建物の壁面を被うツタの子どもに違いない。
トチの木も、他の植物に頼られるべき生態系の一員としてまた一歩前進したということだ(まもなくヤギに食べられたりして)。