写真の中の、おびただしい動物の集団。
はたしてこの動物達は一体何者なのだろうか!
「カラスでは?」と簡単に言ってしまってはいけない。そんなに確信をもってあなたは言うことはできないはずだ。
カラスなのだけれど。
では、聞き方を変えよう。
あなたは、地面を覆い尽くし、さらに家の屋根までも覆おうかというほどのカラスの集団に出合ったことはあるだろうか。
私は、・・・・ある。
そして、そればかりか、写真まで撮ったのだ。
この場所は、鳥取県東部にある、「湖山池」と呼ばれる、日本で一番大きな池のほとりである。
池の中にある小さな無人島に行って家路を急いでいるときに彼らと出合ったのだ。夕闇が迫りつつあった。
そして皆さんは私に、こう聞かれるかもしれない。
「カラスは一体、なぜ集まっていたのですか?」
・・・・・、それは、それは、正確なところは、さすがの私にも分からない。
正直、全く予想もできない。
私くらいの人間になると、自然や野生生物に対して謙虚になるのだ。
そして、謙虚に動物たちの姿に寄り添って、その心に耳を傾けるのだ。
「あなたがたは一体、何をしているのですか。よかったらヒント、くれませんか」と。
でも写真のカラス達は、ヒントをくれなかった。
なにかにせきたてられるように、せわし鳴きかわし、ときどき飛び上がり、また地面に降り立ち・・・・・。
さて、今日のブログ、どのようにして終わりにもちこめばよいのだろうか。
謙虚に言うしかない。
どうも締めの文章を思いつかない。
カラス達をいつまでも見つめながら、時間だけが過ぎていったあのときのように。