ヤギ部の部員達と私が小屋の掃除をしていたときだった(とはいっても、部員達が掃除をしているときに、たまたま私が立ち寄っただけのことだが)。
小屋のすぐそばに新築された(5ヶ月前くらいに)小さな池で、白いメダカが見つかったのだ!(池では、ずっと前に、野生に生息しているクロメダカが卵を産んで繁殖しているのが、すでに確認はされていた)
私はみんなを呼んで、白いメダカの存在を紹介したのだが、そこで、一つのアイデアを思いついた。
白いメダカを、ヤギの放牧地の池に現れた「ヤギメダカ」として、ヤギ部で売り出してはどうかと。
その池は、ヤギ達も水飲み場としてよく利用する場所でもあり、白いヤギと白いメダカの運命的な出会いのように感じたのだ。
残念ながら部員のだれ一人として、私の発言にリアクションを示す人はいなかった。
私の発言を置き去りにして、みんな、三々五々、池を離れていった。後には私とヤギメダカがさみしくたたずんでいた。
※実を言うと、白いメダカは、私のゼミのYくんと私が、実験で使い終わって、“発見”の前に、その池に放したものだった。でも、「ヤギメダカ」のアイデアは、本当に、小屋の掃除のときに、ハタと思いついたものだった。
「白いヤギ達が棲む放牧場の池で育つヤギメダカ」といった物語は、なかなか夢があっていいではないか。
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