私が研究のために飼育しているコウモリ達(ユビナガコウモリ)は、いつもは、飛び回れるほどには広くない容器の中で、主に、歩き回りながら暮らしている。餌を食べに行くときも、水を飲みに行くときも・・・だ。
私は彼らの健康のことを考えて、定期的に容器から出して部屋の中を飛び回らせているのだが、彼らは超音波を発しながら元気に飛び回る。
添付した動画の一方では、私を襲うかのごとく真すぐ向ってくる、アイコンという名の雌のコウモリが印象的だ。もう一つの動画では、3匹のコウモリ(アイコンと、雄のベンとオムロ)が、彼らの好みの場所へ飛んできて、順序正しく着地していく様子が、とてもリズミカルで、おしゃれだ。
コウモリ達は、元気に暮らし、私の斬新な研究に協力もしてくれて嬉しい。
ちなみに、飛んでいるコウモリの写真を撮っていて気づいたのだが、ユビナガコウモリが飛ぶ速さは、少なくともキクガシラコウモリの場合より速い。同じシャータースピードなのに、キクガシラコウモリのときのように、翼がスチル状態の写真が撮れることがないのだ。
一般に、コウモリの翼は、巧みな飛翔(飛ぶほう方向などの微妙な調節など)を可能にする、比較的短く幅の広い翼と、速くて長距離の飛翔に向いた比較的長くて幅の狭い翼に分けられる。
そして、ユビナガコウモリの翼は、後者だ。それが、写真の中のユビナガコウモリの体や翼の輪郭がぼける理由の一つではないかと思っている。
今日はこのへんで。