2015/04/08

君は一体何者だ! 大学林の巣箱に関わる二種類の動物 



 昨日はとても暖かだった。
 
 大学の研究棟の裏には、私がときどき訪れて生き物達と会話する「三角林」と名づけた(私が!)一画がある。

 三角林に入ると、セビやコナラなどの樹木が、春の新芽を香りたたせて、元気に迎えてくれた。

 さて、私は、三角林のシラカシの枝の付け根に2年前から巣箱を置いて(三段目の写真の白矢印の先)、動物達との出会いを楽しみにしていた。

 昨年はヒメネズミと出会った(ある秋の日、蓋を開けるとヒメネズミが勢いよく飛び出してきた)。

 そして今年は・・・・と思いながら巣箱の蓋を開けると、鮮やかな緑色のコケの塊が目に飛び込んできた(下の写真)。
 私は、それがシジュウカラの巣であることはすぐ分かった。
 
 どうも主の鳥はいないようだ。どいれどれ中はどうなっている?と中を覗いてちょっと驚いた。
 卵があったからだ。間違いない。シジュウカラの卵だ。
 親鳥が暖めているに違いない。

 写真を撮って、元に戻した。

 さて、巣箱から離れよう、とした私の目に、ちょっとした、見過ごせない巣箱の異変が飛び込んできた。
 巣箱の入り口の穴の周辺に、動物が齧った跡があったのだ。
 結構、大きな齧り跡だ。
 こんな跡をつけられる動物は、ヒメネズミではない。アカネズミでもない。
 だったら、一体、誰なのか。
 私は考え込んでしまった。

 そして密かに思ったのだ。

 この齧り跡の主は、ひょっとして○×だったりして。
 いや、△□かもしれない。
 もし、△□だったら、XYということになるかもしれない。そんなことになったら私はどうなってしまうのだろうか。

 春の林の中は、なかなかにぎやかなのだ。







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