昨日はとても暖かだった。
大学の研究棟の裏には、私がときどき訪れて生き物達と会話する「三角林」と名づけた(私が!)一画がある。
三角林に入ると、セビやコナラなどの樹木が、春の新芽を香りたたせて、元気に迎えてくれた。
さて、私は、三角林のシラカシの枝の付け根に2年前から巣箱を置いて(三段目の写真の白矢印の先)、動物達との出会いを楽しみにしていた。
昨年はヒメネズミと出会った(ある秋の日、蓋を開けるとヒメネズミが勢いよく飛び出してきた)。
そして今年は・・・・と思いながら巣箱の蓋を開けると、鮮やかな緑色のコケの塊が目に飛び込んできた(下の写真)。
私は、それがシジュウカラの巣であることはすぐ分かった。
どうも主の鳥はいないようだ。どいれどれ中はどうなっている?と中を覗いてちょっと驚いた。
卵があったからだ。間違いない。シジュウカラの卵だ。
親鳥が暖めているに違いない。
写真を撮って、元に戻した。
さて、巣箱から離れよう、とした私の目に、ちょっとした、見過ごせない巣箱の異変が飛び込んできた。
巣箱の入り口の穴の周辺に、動物が齧った跡があったのだ。
結構、大きな齧り跡だ。
こんな跡をつけられる動物は、ヒメネズミではない。アカネズミでもない。
だったら、一体、誰なのか。
私は考え込んでしまった。
そして密かに思ったのだ。
この齧り跡の主は、ひょっとして○×だったりして。
いや、△□かもしれない。
もし、△□だったら、XYということになるかもしれない。そんなことになったら私はどうなってしまうのだろうか。
春の林の中は、なかなかにぎやかなのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿