ナガレホトケドジョウはその名のとおり、ドジョウの仲間だが、体型は、谷川の急流を遡ることに適応したような、細長くて平たい精悍な(?)体と精神をもっている。
他の魚類はとても棲めないような、河川上流の、細くて急な谷川で生きる希少野生動物なのである(当然、環境省のレッドデータリストでは残念ながら最も絶滅の危機が高いレベルに指定されている)。
さて、学生達は、下のような谷川で、ナガレホトケドジョウをできるだけ多くマークし、個々の個体が、急な谷をどのように移動し生活しているのかを調べている。
急な谷では、降雨のときなど、激しい流水が起こり、魚たちを下方へ流す力が働く。魚たちが遺伝的な多様性を保持しながらその谷で生きていくためには、小さな滝のような流れを遡ることが不可欠なのだが、谷川での彼らの移動実態については何も知られていない。
ところで当日はとても気持ちがよい日で、谷川のせせらぎや夏の終わりを惜しむ蝉の声などを聞きながら作業をしていると、ほんと・・・・癒される。
これを読んでくださっている皆さんにだけ、その映像と音の風景をお届けしたい。
もう一つの動画は皆さんへのサービスで、ナガレホトケドジョウを一時捕獲するためのトラップとそれに近づくナガレホトケドジョウの映像である。
デハオヤスミナサイ