先日、スナヤツメの生息地に行ったら、上の写真に写っている動物に会った。
特定外来生物にも指定されているヌートリアの子どもである。
あどけない顔をして寝ていた(私は自然の中で気配が消せるので、こうやって近づくことができる。ときどき気配を消すと、幽体離脱のような気分になることがある)。
1930年代に毛皮を取るために、原産地である南米から移入され、軍隊の防寒服に多く利用されたという。
その後、野生化し、現在、イネをはじめとする農作物を食べ、希少植生も破壊する害獣として駆除対象になっているというわけだ。
もちろん私は、人間自らが引き起こした外来種問題には、人間が心の痛みをしっかり感じながら、外来種を減少させる必要があると思っている。そして授業でもその必要性を話している。
そんな私がこのときどうしたか。
消していた気配を沸き起こし、ヌートリアに近づいていった。ヌートリアは私に気づいて慌てて逃げていった。
自分のとった行動をどう解釈するのか・・・自分にもわからない。