今年の夏は暑かった。
そんな中で、ヤギ部の部員たちは当番を決めて、毎日ヤギの世話をよくやっていた。
上の写真は、ヤギたちの小屋と、その傍の、私がいつも枯れやしないかと心配しているトチノキを撮ったものである(もちろん私が撮ったのだが、ちょっと撮れないよ、この写真は)。
美しくはあるけれども、でも、またぎらぎら暑い日になるぜ!と、この夕焼けは語っているのだ。
そんなヤギ部の部員のIさんが、写真つきのヤギ部日記を送ってきてくれた。
ちょっと遅くなったが、暑さの中でヤギたちと対話しながら世話をする姿が感じられる内容だ。
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8月10日(月)晴れ
夏も盛り、気温が30℃を超える日が珍しくなくなってきた。
ヤギたちもさぞ暑かろうと当番に向かう。誰も小屋から出ておらず、
いかにも「だる~」といった感じで、すのこの上で横になっている。
一番に起き上がって外にでてきたのはメイ。最近メイにはある癖がついてきた。
「一番ヤギの群れと外れたところにいる部員のそばにいく」癖である。
ヤギたちには健康管理のためにしばしばペレットをやっているのだが、
メイはもとから食が細く競争心も強くないため、ペレット争奪戦からあぶれたメイに部員が直接ペレットを与えることがよくあった。
そのためか、餌をもってきた部員が群がるヤギを遠いところからみていると
それに気づいたメイがとことことこちらにやってきて
「わたしの!わたしの『特別』、ないの?」
というように手の平に鼻先を押しつける。
メイに今日の『特別』をあげたところで掃除と水替えを行う。
ヤギは水を浴びるのは嫌いだし、日光が当たらない小屋の中は風が通らない。
水はバケツの1/3ほどまで減っており、ヤギたちの辛さがうかがえた。
替えた水をさっそく飲みに来たのはきなことあずき。
こんなにごくごく勢いよく飲んでくれると、水を替えたかいがある。
まだ暑い日はこれからも続く。
ヤギたちには元気にバテずに夏を過ごしてほしい、今日この頃である。