2016/06/05

先生、イソギンチャクが腹痛を起こしています!


私は、2006年から毎年、「先生、●●しています ― 鳥取環境大学の森の人間動物行動学」(築地書館)というタイトルの本を書いてきた。

今年、10巻目となり、そのタイトルがブログのタイトルの「先生、イソギンチャクが腹痛を起こしています!」というわけなのだ。

上の写真は、本の宣伝キャンペーンの一環としてつくられた宣伝はがきの表(裏?)であり、下は裏(表?)である。


正直、コンスタントに1年に1冊以上、本業である大学での教育・研究等の合間に書くのはそれなりに大変だ。

でも実は、ある意味逆でもあるのだ。一人密かに、また学生たちと一緒に、生物まみれになって活動し、研究のヒントを得たり、そして「先生、●●しています ― 鳥取環境大学の森の人間動物行動学」を書くことが、私を支えてくれているのだ。
「先生、●●しています ― 鳥取環境大学の森の人間動物行動学」のなかの一章一章を、ある時は次々と溢れ出る文章にやっと追いつきながら書きとめたり、七転八倒しながら書いたりして、記憶の世界から文章の世界にやってきた生物たちが、私を励ましてくれるのである。

わずかな時間のなかで自分が本のなかに再現した生物たちは、過去に触れ合ったリアル生物
と同様に私が本業に向かう力になってくれているのである。文中には、論文になった内容も多く含まれており、教育・研究を楽しく感じる機会も与えてくれる。

さて、私は以上の文章のなかで何回「先生、●●しています ― 鳥取環境大学の森の人間動物行動学」と書いたでしょうか。
皆さんの記憶のなかに多少とも残ったりはしなかっただろうか。

区切りの第10巻目ということで、築地書館さんも、賞品を用意されたり、基本白黒の文中の写真を今回はカラーにされたり、あるいは今回の表紙を、この日のために取っておいた切り札の”金色”にされたり・・・・充実の1冊(もちろん内容も)が出来上がっている。嘘だと思うなら読んでみていただきたい。




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