20150123
孵化して間もない子カマキリ.上の写真の子どもは、本の上からこれから生きていく外界を鳥瞰している.下の写真のこどもは、私の研究室で飼われている大きなカブトムシの上からこれから生きていく外界を鳥瞰している.なかなか見られないシーンだ。
私の研究室で、カマキリの卵塊から、たくさんの子ども達が孵化した。
私と同じ経験をされた方がおられたら、想像がつくだろう。あたりがどんなふうになるか。
とても賑やかになる。数百匹くらいいるだろうか。
子カマキリが、そこらじゅうで跳んだり跳ねたりしているのだ。
私は外へ出してやろうと、一匹一匹捕まえては、プラスチックの容器に入れていった。
そうしていると、子カマキリたちは、思い思いの場所に落ちついて何やらリラックスしているように見える。
しばしリラックスしていくがいい。
外には危険がたくさん待っている。
生き延びて卵塊を残せるカマキリは極極極わずかだ。
大学のキャンパスでは、鳥やスズメバチに捕らえられるカマキリをしばしば目にする。
イソヒヨドリについばまれるカマキリ スズメバチに解体されるカマキリ
でも、ヒトもカマキリも、死ぬまで、力いっぱい生きろ、ということなのだろう。ヒトも、カマキリも死は生命の一部だ。一番大切なのは、卵塊を残せたかどうかではなく、どれだけ裕福な生活を送ったかではなく、死を迎えるまでに、力いっぱい生きたかどうかだ。
と、自分と向う私なのだ。
カマキリを応援したい。