柵をくぐり抜けて外に出る子ヤギのことで通報があると、「もう少し時間がたって体が大きくなったらもう外へは出られませんから」と言い続けて早、1年と4か月、その間、何度私のメンツは丸つぶれになったか。
それが最近はどうだ。
だれーーも外へは出ていないではないか。
そう、私の言葉の勝利がいよいよやってきたのだ。
でも、安心はできない。こんなときに、「おじさん、出たよ。簡単だったよ」みたいに、平気な顔をして外に立っているのが、あいつなのだ(柵から顔だけ出してこっちを向いている君!君のことだ)。愛すべきヤギさんよ。もうこのへんでお願いよ。