2016/12/02

その山の石の表面には、白い樹々の森があった.あくまで比喩だけどね.


昨日、午後の2時間が開いたので、衝動的に山に行くことにした。ちょっとの間、人間界を離れたかったことも理由の一つだ。ここのところ、ずっと自然界に行けなかったし。
ネットなど接続できない、いわゆる圏外の場所である。

歩き回っていたら、道端の石の表面に、鮮やかな緑のコケに混じって、何やら白い針の集団のようなものが見えた。
目をその小さな世界に近づけたら、なんと、そこには、白い樹々の森があるではないか.

ちなみにその樹々は「地衣類」と呼ばれる、菌類と藻類の複合体だ。両者が共生しながら生きているのだ。

私は、私は、その白い樹々の森に、ちょっと恥ずかしいが、クリスマスを感じたのだった(若い、あるいは幼い人類でもあるまいに!)。

「先生は哲学者のようですね」と、たまに思われているに違いない私としては、クリスマスはちょっと軽すぎる。私は反省してその場を離れたのだった。

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