暖かくなってきたので、春の、それもすがすがしい話題を一つ。
春のすがすがしい話題というと、なんといってもアリマキだろう。
成長を開始する植物の茎に口針を突き刺し、植物が光合成で生産した栄養物を吸い取るのだ。
ところで、春から夏にかけて増えるアリマキは卵は産まない。
ではどうやって増えるのか?
「すでに母親の体内で卵から孵化した子どもの状態で生まれてくる(この仕組みを“卵胎生”と呼ぶ)」というのが答えだ。
上の写真の矢印の先を見ていただきたい。母親の体から、とても小さいけれど母親と同じ形をした子どもが生まれているのがお分かりになるだろうか。
子どもは何回も脱皮して、やがて成虫になり、冬を越すことなく死んでいく。
その死に方の中には、「天敵であるテントウムシ、あるいはテントウムシの幼虫に食べられる」という死に方がある。
下の写真は、ナナホシテントウの幼虫に食べられているアリマキたちを写したものである。
生まれ、植物の栄養を取って成長し、死んでいく。
すぐそこまで来ている春の、すがすがしい話題になっただろうか。
ドコガ!!
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