なぜコウモリは逆さにぶら下がるのか?
実は、この問いに対する定説的な答えはない。
だけど、コウモリと、それはそれは親密に接している私が思いつく一番ありそうな答えは次のようなものだ。
まず、多くのコウモリは空中の虫を食べるように進化した。
そして、そのためには、昆虫を追いかけ捕獲できるような、巧みな飛翔力が必要になる。
実際、昆虫を餌にするコウモリの飛翔能力たるや・・・・そりゃスゴイ!
では、その飛翔力をもつためにはどんな形質が必要になるだろうか。
それは、次の2点である。
① できるだけ軽い体
② 翼を動かすための強力な筋肉
右下の写真を見ていただきたい。
二つの要件を満たすためにコウモリは、上半身の背中の部分に、モリモリの筋肉を発達させ、下半身からは、できるだけ、肉をそぎ落とした。
当然、上半身は重く、下半身は軽くなった。
そんなコウモリだ。頭を上にして立つことなどできはしない。だから、天井にぶら下がるようになったのではないだろうか。
いかがでしょうか。この仮説。