タイトルに「私の認知世界」と書いたが、そんな大げさなものではない。
上の写真は、昨年の春、学生実習の下見で行った、鳥取県八東町「八東ふるさとの森」を流れる谷川のある光景である。
大きな丸い岩を配した光景が気に入って撮った一枚だが、学生たちにこの光景を見せてあげたい、と思ったのだ。
ただし、改めてこの写真を見て思うのだ。
私は、この写真を見ながら、この光景の中のいろいろな場所に静かに潜む生き物たちの姿も見ているのだと。
手前の、流れが急になる流れの中には、カゲロウやトビケラ、カワゲラの幼虫が見える。トビケラの幼虫は、口から吐き出した糸で、小さな石をたくさん繋ぎ合わせた寝袋をつくっている。
丸い岩の下には、イワナ系の魚が小刻みに揺れながら口をパクパクさせて、餌の気配を探っている。
岩の向こうの、谷を被う林には、鳥たちが、枝にとまって飛び立つときを待っている。
もちろん、岩や両岸の、コケや草の下には、さまざまな虫や土壌動物が忙しそうに動いている。
私にはそんな光景が見えるのだ。
ちょっと頭がおかしいんじゃないかと思う方もおられるかもしれない。
そんなことはない。谷川にちょっと網をいれてみようか。
ほら、あなたにも見えるでしょ!
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