この絵は、以前(以前と言っても、1994年だ!)、私が、色紙に書いた絵だ。
油絵が好きだけれども、墨や水彩の絵も好きだ。
そしてこの絵は、見る人がみればすぐにお分かりになるだろう。
そう、ピカソの絵の模写だ。
もちろん、模写とはいっても、“ピカソ”の一万分の一も、ちょっと無理なわけで、よく言えば、私の絵になっている。それはもう仕方のないことだ。
私はピカソの絵が大好きだ。とはいっても、ピカソの絵だけれど嫌いな絵もある。誰でもそうだろう。その画家のある面は好きで、ある面は嫌いなのだ。私はピカソの「立体」感が好きなのだ。ピカソは、ある時、確かに立体と格闘したのだ。
ところで、絵の面白いところ(の一つ)は、一端出来上がると、一個の存在としてこちらに語りかけてくるところだ。
この人物ももちろん語りかけてくる。
私が描いた人物だけに、私には特に雄弁に語りかけてくる。
いい絵が描けた。いい人物が描けた。君はいい人だ。
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