上の写真は、私がつくった哺乳虫だ。体は竹でできている。
残念ながら、今は生きていない(今までも生きてはいなかった)。
現在、地球上には母乳で子どもを育てる虫は存在しない。多分、30億年の生命史において、そういう虫は存在しなかっただろう。
あるとき私は、竹でウシ科(インパラシカとかヤギなど)の動物をつくってみようと思った。
絵や彫塑などが趣味の父親がずっと前から、竹で虫をつくっていて、傍で見ていた私は、その要領は知っていた。昆虫や甲殻類などの、“節”がある節足動物は、これまた“節”がある竹で、うまく表現できたのだ。
私は、いつでも“新しい”試みが好きだったので、竹で哺乳類はできないか、と思って試みたのだ。
そして出来上がったのが写真の作品だ。
皆さんはどう思われるだろうか。
私は、「あーっ、結構いいのができたじゃん」と思い、それから次のように思った。
「この哺乳類は昆虫ぽい。昆虫の中で、哺乳類のような動物に進化したものがいた、と考えたら愉快だなー」
そして、私は、その動物に、「哺乳虫」という名前をつけたのだ。なかなか発想だし、いい名前だと思っている。
いつか哺乳虫が登場するサイエンス小説でも書いてみようか。きっと、壮大な物語に・・・・なったりして。
0 件のコメント:
コメントを投稿