20150203
昨日、「動物行動学」という講義がはじまる前、教卓の周りで準備をしていたとき、学生のTくんが、近寄ってきた。
Tくんとはこれまで実習や実験などでいろいろ楽しく言葉を交わした中で、「よーっ」と私も声をかけた。
するとTくんが言うのだ。
「動物のことを話しをしているときの先生の笑顔は素敵ですね」と。「みんなに動物のことを話すのが楽しくて仕方ないっていう感じですよ」
今まで、そんなこと言われたことがなかったのでちょっと驚き、ちょっよ嬉しく、それから、「そーかもしれない」と思った。
でも、それは、“動物のことをみんなに話すのが楽しい”のではなく、動物のことを頭に浮かべている、そのこと自体が嬉しいのだと思う。
もちろん、いつもそうだというわけではない。しんどくてそんな気分になれないときもたびたびある。でもひょっとすると、自分ではそう感じていても、実際には嬉しそうな顔になっているのかもしれない。
「そうかー、そりゃー、みんなに教えることは大事なことだから一生懸命やっているんだよ。でも私もいろいろしんどいこともあるんだぜ」とかなんとか答えながらやり取りをした。
でも、最後に、ほんとのことを言っておかないといけないなー、と思い、ずばり(!)言った。「動物が好きなんだろうなー、やっぱし」それから付け加えて、「なんか元気が出た。ありがとう。」それも本音だった。
この体験、この体験もホモサピエンスの特性なのだ。ただし、“ちょっと幼いホモサピエンスの特性”とも言えるかもしれない。
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